ロレックスの腕時計にはどんな種類がある?素材についても解説
高級腕時計メーカーの筆頭格、ロレックスには数々のコレクションがあります。「腕時計といえばロレックス」というイメージをお持ちの方も多い一方で、ロレックスのコレクションをすべて知っている方は少ないのではないでしょうか。
今回は、ロレックスの製品ラインナップをご紹介したうえで、ロレックスの腕時計に使われている素材やパーツについても解説します。
ロレックスのラインナップ一覧
知らない人はいない有名コレクションから隠れた人気を誇るものまで、ロレックスの製品ラインナップをコレクション別にご紹介します。
コスモグラフ デイトナ
ロレックスを代表するクロノグラフウォッチです。アメリカ・フロリダ州にあるデイトナビーチの著名なスピートウェイにその名が由来しています。特にステンレススティールモデルの人気が高く、定価以上の価格で取引されることも少なくありません。
サブマリーナー
1953年に発表されたロレックス初のダイバーズウォッチ。改良を重ねた現在のサブマリーナーは水深330mまでの潜水に耐えうる防水機能を備え、回転ベゼルにねじ込みリューズの外観が特徴です。ロレックスでもっとも人気のあるコレクションの一つでもあります。
GMTマスターⅡ
パイロットのために開発されたトラベラーウォッチです。24時間目盛りが刻まれた2色の専用ベゼルがあることにより、2地点の時刻を同時に表示できる仕様になっています。バイカラーベゼルのカラーコンビネーションにより「ペプシ」「バットマン」「スプライト」などのペットネームがつけられ、確固たる人気を誇ります。
シードゥエラー、ディープシー
サブマリーナーの防水機能をさらに進化させたダイバーズウォッチで、深海への潜水も叶える高い防水性が特徴です。探検家ジェームズ・キャメロンがマリアナ海溝への潜水にシードゥエラーを帯同させたことを記念し、「ディープシー チャレンジ」が誕生しました。
ヨットマスター、ヨットマスターⅡ
サブマリーナーの防水性を踏襲しつつ、ラグジュアリーに進化したヨットマスターコレクション。マリンスポーツを楽しむセレブ層をターゲットに開発されただけあり、ロレジウムのほか、K18ゴールドなどの贅沢な素材づかいが特色です。
デイトジャスト
1945年の登場以来、ロレックスのアイコン的存在であり続けるデイトジャスト。12時になると日付表示が切り替わる「デイトジャスト機構」を搭載していることからその名がつきました。ベゼルや文字盤、インデックスなどの組み合わせのバリエーションが豊富で、カジュアルからフォーマルまでさまざまな印象を与えるモデルがラインナップされています。
デイデイト
ロレックスの最上位モデルとして君臨するデイデイトは、12時位置にフルスペルの曜日表示があるのが特徴。素材にはゴールドまたはプラチナのみを使用したラグジュアリーなクラシックウォッチです。
オイスター パーペチュアル
初登場は1931年というロングセラーコレクションです。オーソドックスな外観が魅力で、ケースサイズが28mmから展開されていることから女性にも人気があります。文字盤カラーも豊富なうえ、価格が控えめなものもあり、ファーストロレックスとして選ばれることも多いようです。
スカイドゥエラー
初登場は2012年と、ロレックスのなかでは新しい部類に入るコレクションです。GMT機能とアニュアルカレンダー機能をともに備えるなど、ロレックスのうちでもっとも複雑と言われる機構を搭載しています。クラシックコレクションでありながらオイスターフレックスブレスレットを採用し、洗練性と着用感を高めているのも特徴です。
エクスプローラー
「エクスプローラー(冒険者)」の名の通り、探検家の活動をサポートするために生まれたコレクションです。シンプルなデザインも特徴で、カレンダー機能がなく、インデックスや文字盤デザインにも無駄がありません。
エアキング
シンプルかつ視認性のよいデザインが特徴のコレクションです。ロレックスのなかで知名度が高いとはいえませんが、デイト機能を伴わない機構は使いやすく、高い評価を受けています。
同じモデルでも素材はさまざま
機械式腕時計はたくさんのパーツからできており、ロレックスの製品も例外ではありません。特に、頑丈で実用性の高い腕時計づくりを極めたロレックスはパーツや素材に関して非常に高いクオリティを追求しています。
さらに、腕時計を形成する素材も厳選されたものだけを使用。ケースやブレスレットなど、外装面だけでなく、ムーブメントやガスケット(防水性・密閉性を高めるパッキン)などの内部部品にもロレックスならではのこだわりが光ります。
素材
ロレックスの腕時計に多く使われているのが「オイスタースティール(904Lステンレススティール)」と呼ばれる金属です。「スーパーステンレス」の異名を持つ素材で、耐衝撃性・耐食性に優れています。
そのほか、ハイエンドコレクションにはK18ゴールドやプラチナなどの貴金属も多く使われています。
オイスタースティールとK18ゴールドを組み合わせた「ロレゾール」、プラチナとオイスタースティールの「ロレジウム」など、異なる金属のコンビ素材も豊富です。
文字盤
腕時計のケース中央に位置する、時刻を表示するエリアが文字盤です。「ダイヤル」と呼ばれることもあります。真鍮が使われることも多い一方、K18ゴールドやプラチナのほか、天然素材ならではの表情が楽しめるマザーオブパールが使われたモデルも多数存在します。
特にデイトジャストは文字盤の素材バリエーションが豊富です。また、コスモグラフ デイトナのようなクロノグラフモデルでは、独特な文字盤デザインのものが支持されています。
ベゼル
文字盤を衝撃や腐食から守るための風防を取り囲む、円形のパーツがベゼルです。基本的に風防を固定することを目的とするパーツでありながら、素材づかいで腕時計にさまざまな表情を添える部分です。
デイトジャストやデイデイトに採用されている、K18ゴールドのフルーテッドベゼルのほか、サブマリーナーやシードゥエラーなどのベゼルにはロレックス独自の素材「セラクロム」が使われています。
さらに、ハイエンドモデルには、ベゼルにダイヤモンドをはじめとした貴石をセットしたものも多く存在します。
ブレスレット
ロレックスの腕時計にはオイスターブレスレット、ジュビリーブレスレット、プレジデントブレスレットなど、さまざまなタイプがあります。
実用性を重視したモデルではステンレススティールが使われることが多い一方で、ハイエンドモデルにはK18ゴールドやプラチナブレスレットが採用されることも少なくありません。
オイスターブレスレットは種類が豊富で、ステンレススティールからK18ゴールドやプラチナ、RLXチタンまで幅広い素材が使われています。また、ドレスモデル「パールマスター」のブレスレットはK18ゴールドやプラチナに宝石があしらわれているのが特徴です。
まとめ
ロレックスは機械式腕時計の品質を追求し、機能性や堅牢性はもちろん、外観の美しさにもこだわり抜くメーカーです。
コレクションごとに特色があり、デザインや素材づかいも大きく異なっています。しかし、どのコレクションにもロレックスらしさがあり、市場における人気は堅調です。
安定的な需要があるロレックスの腕時計をお持ちの場合は、一度査定に出すことを検討してみてはいかがでしょうか。