ロレックスオーバーホールの費用は? 依頼先の選び方・いくら必要かを解説
ロレックスは丈夫な時計であることから、オーバーホールを長期間していない方も多いかもしれませんが、不具合の予防のためにも定期的なオーバーホールが必要不可欠です。不具合を放置した場合、修理にかかる費用が高額になってしまうおそれもあります。
この記事では、ロレックスのオーバーホールに必要な費用や重要性などについて解説します。
ロレックスはオーバーホールが必要
ロレックスは非常に耐久性の高い時計として有名ですが、良好な状態を保つためにも定期的なオーバーホールは欠かせません。ここでは、ロレックスのオーバーホールの頻度と期間について解説します。
頻度
ロレックスの公式サイトでは、時計のモデルや使用状況によって異なるものの、10年以内のオーバーホールが推奨されています。しかし、これはあくまでも目安です。使用時に違和感を感じるなど、状況によってはできるだけ早く依頼しましょう。
オーバーホールの意義は、定期的にメンテナンスすることで大きな不具合を予防することにあります。そのため、異常の有無に関わらず、定期的にオーバーホールをすることが好ましいです。
期間
オーバーホールにかかる期間は依頼先によっても異なり、以下の表のとおりです。
依頼先 | オーバーホールにかかる期間 |
ロレックス正規店 | 約1か月 |
時計修理専門店 | 約2~8週間 |
一般的には、正規店よりも時計修理専門店の方が短くなることが多い傾向にあります。
ロレックス正規店に依頼した場合、モデルや状態などによっては1か月以上かかることもあります。時計修理専門店は業者によっても異なるため、オーバーホールにかかる期間は問い合わせてみてください。
オーバーホールをしないとどうなる?
オーバーホールを怠った場合、以下のような不具合が起きる可能性があります。
- 頻繁に時計の時刻にずれが生じる
- 時計の針が正しく動かない
- 防水機能が低下する
- リューズが重い、巻けない
ロレックスは丈夫な時計ですが、経年劣化を避けることはできません。外見に問題がなくとも、内部の部品は消耗している可能性があります。
上に挙げたような不具合を放置し続けた場合、修理ができない状態にまで悪化したり、内部の部品が大きく損傷して部品を交換しなければならなかったりすることもあります。
その場合はオーバーホール費用に修理代がかさみ、結果として高額となってしまいます。事前に不具合を予防して費用を抑えるためにも、オーバーホールは定期的に行うようにしましょう。
ロレックスの修理にかかる費用
ロレックスの修理にかかる費用は、修理場所によっても大きく変わります。
修理箇所 | 費用 |
風防 | 約5千~2万円 |
ブレスレット | 約8千~200万円 |
リューズ | 約4万~8万円 |
ブレスレットの修理費用が幅広いのは、時計のモデルによって用いられる材質が異なるためです。
貴金属製のブレスレットの場合、コマ1個当たり約10万~20万円必要です。ブレスレット全体を交換するとなると、200万円以上の高額な修理費がかかることもあります。
リューズそのものの修理は1万円程度で済みます。しかし、リューズを修理する際は基本的にオーバーホールをする必要があります。そのため、リューズの修理費は、結果として高額になりやすいです。
オーバーホールにかかる費用
オーバーホールにかかる費用は、モデルや依頼先によっても異なります。依頼先ごとに費用を見ていきましょう。
ロレックス正規店
ロレックス正規店に依頼した場合、6万~11万円程度かかります。正規店以外に依頼した場合と比べて費用は高額です。しかし、ロレックスの時計に精通した専門の技術者が対応するため、絶対的な安心感があります。
さらに、正規店ではオーバーホール後にロレックスサービスカードが発行され、2年間の国際保証がつきます。
ロレックス正規店でオーバーホールを受けたことは、本物であることの証明でもあります。保証を受けられるだけではなく、サービスカードを提示することで高価買取にもつなげやすいため、紛失しないように大切に保管しておきましょう。
時計修理専門店
時計修理専門店に依頼した場合、3万~6万円程度かかります。ロレックス正規店と比較して、大きく費用を抑えることができます。
一方で、店によって技術力にばらつきがある点には注意が必要です。また、純正品にこだわって修理するところもあれば、社外品を用いて修理するところもあります。店によって対応が大きく異なるため、よく確認してから依頼しましょう。
時計修理専門店でも、オーバーホール後に一定期間保証がついていることは多いです。きちんと見極めることができれば、正規店と同水準のサービスを安い価格で受けることができます。
家電量販店
家電量販店に依頼した場合、2万~5万円程度かかります。ロレックス正規店に依頼するよりも安いですが、ブランドやモデルによっては修理できず、ほかの修理店やメーカーへの外注となることもあります。
結果として仲介手数料が上乗せされ、オーバーホール費用が高くつくケースもあります。ロレックス正規店に依頼するのと変わらないか、それ以上にかかることも考えられます。家電量販店に依頼する場合は、事前にオーバーホール費用についてしっかりと確認しておきましょう。
ロレックスのオーバーホールはどこに依頼するのがおすすめ?
重視するポイントによっておすすめの依頼先は変わります。
安心面や確実性を重視するのであればロレックス正規店、費用を抑えたいなら時計修理専門店がよいでしょう。
家電量販店に依頼した場合、ロレックス正規店に依頼するのと同等かそれ以上の費用がかかることもあります。そのため、最初から自身で正規店に依頼するか、時計修理専門店に依頼することをおすすめします。
まとめ
ロレックスの状態を保つためにも、定期的なオーバーホールは非常に重要です。オーバーホールを怠ることで、修理できないほどに悪化する場合や、オーバーホールにかかる費用が高額になることもあります。
確実性や安心といった面を重視するのであれば、ロレックス正規店にオーバーホールを依頼しましょう。費用面を重視するのであれば、時計修理専門店に依頼するのがおすすめです。
定期的なオーバーホールで不具合を予防し、大事な時計の状態を良好に保ちましょう。