時計を高額買取させる交渉術を大公開|交渉メール文や高く売るコツを解説
大切な時計を手放す際は、その価値を最大限に引き出したいものです。
しかし、プロの買取業者との交渉は、簡単ではありません。いきなり臨んでしまうと、本来の価値よりも低い金額で売却することになりかねません。
本記事では、誰にでもできる、プロの業者に時計を高く買い取ってもらうためのコツや心構えについて詳しく解説します。
最後まで読めば、有効な交渉術を身につけられるため、業者相手でも十分納得がいく買取金額を引き出せます。
この記事でわかること
- 時計買取業者と有利に交渉を進める方法
- 時計買取業者が交渉に応じてくれないケース
- 時計買取の交渉に臨む前にやるべきこと
- 時計買取の交渉に臨む際の心構え
時計買取業者と有利に交渉を進める方法
有利に交渉を進めるには、以下のような方法があります。
時計買取業者と有利に交渉を進める方法
- 方法①|買取希望金額の少し高めを伝える
- 方法②|他の業者での査定額を伝える
- 方法③|時計を購入する事を匂わせる
- 方法④|業者が力を入れている時計を狙う
方法①|買取希望金額の少し高めを伝える
交渉を有利に進めるには、はじめに買取希望金額を少し高めに伝えることがポイントです。
業者もまずは低めの価格を提示してくる場合が多いため、双方の妥協の結果、適正価格に落とし込めるようになります。
ただし、あまりにも高すぎる金額を提示してはいけません。かえって逆効果になるため、目安として、希望金額の10〜20%程度を上乗せした金額を提示してみるのがおすすめです。
方法②|他の業者での査定額を伝える
他の業者での査定額を伝えることは、価格交渉においては必須の手段です。複数の業者の買取見積りを取ってみると、思った以上に業者間で開きがある場合があります。
事前に少なくとも2〜3社の査定を受け、その中で最も高い金額を伝えましょう。業者に買取意欲があれば、それだけ交渉は有利に交渉を進められます。
方法③|時計を購入する事を匂わせる
次の時計を購入する可能性があることを示すのも、非常に有効な交渉手段です。査定の際に「この買取金額を次の購入資金にしたい」などの話題を出してみましょう。
販売から得られる利益も勘案して、買取価格を上乗せしてくれる可能性があります。
方法④|業者が力を入れている時計を狙う
業者が買取に力を入れている時計を持ち込めば、高額買取の可能性が格段に上がります。
このような時計は業者にとってすぐに売れる商品であり、需要が高いため、有利な条件で買い取ってもらいやすくなります。
まず、各買取業者のWebサイトなどを確認し、どのようなブランドの時計に注力しているかを調べましょう。
例えば、ロレックスやオメガなどの高級ブランドに特化した業者もあれば、ヴィンテージ時計を得意とする業者もあります。自分の持っている時計に最も適した買取業者を見つけることが重要です。
ただし、経済情勢などのタイミングによって時計の市場価格は大きく変動します。事前に市場価格を調べ、自分の時計の「現在価値」を知っておくことが大切です。
時計買取業者が交渉に応じてくれないケース
買取交渉に応じてくれる業者がいる一方で、以下のようなケースでは交渉が難航する場合があります。
時計買取業者が交渉に応じてくれないケース
- ケース①|価格が安い時計の場合
- ケース②|部品が著しく交換されている場合
- ケース③|業者が力を入れていない時計の場合
ケース①|価格が安い時計の場合
価格が安い時計は、買取業者にとって利益が出にくいため、どうしても交渉が難航します。
もし手持ちに複数の時計がある場合は、まとめて査定に出すのも解決策のひとつです。
別の時計が業者にとって魅力的であれば、合計で良い条件を引き出せる可能性があります。
ケース②|部品が著しく交換されている場合
時計の部品が著しく交換されている場合も、交渉は難航しがちです。
時計の価値は、オリジナル性に大きく依存します。特に、ブランド時計やアンティーク時計の場合は、いかにオリジナルの部品が残っているかが大切です。
文字盤や針、ベゼル、ブレスレットなど目につきやすい部品のほかにも、機械内部の主要パーツが交換されていると、どうしても不利になります。
買取自体を断られる可能性もあることを、知っておきましょう。
ケース③|業者が力を入れていない時計の場合
業者が力を入れていない時計は、買取交渉に応じてもらえない可能性が高くなります。
しかし、このような場合でもあきらめる必要はありません。他の業者にも当たってみることをおすすめします。
その理由は、査定の考え方が業者によって大きく異なるからです。別の業者で査定をすると、予想外に高い買取金額が提示される場合があります。
つまり、一社の業者の判断だけで諦めずに、複数の業者に査定を依頼することが賢明です。
時計買取の交渉に臨む前にやるべきこと
買取交渉に臨む前には、やっておくべき準備がいくつかあります。以下の準備をしてから、買取交渉に臨みましょう。
時計買取業者が交渉に応じてくれないケース
- 必須①|修理清掃しても価格は変わらない(侍コンシェルジュ限定)
- 必須②|時計のパーツをなるべく初期の状況まで揃える
- 必須③|付属品(保証書・箱)を揃える
- 必須④|時計の相場を必ず調査をする
準備を怠ってしまうと、買取価格に大きな差が出てしまいます。
必須①|修理清掃しても価格は変わらない(侍コンシェルジュ限定)
時計が壊れていて動かない場合は、修理に出してから手放すよりも、そのままの状態で査定に出す方が得になる場合があります。
その理由は、故障による査定ダウンの金額が、実際の修理費用よりも小さい場合があるからです。
修理業者で事前に修理見積りを取っておけば、より確実な判断ができます。
また、汚れについては、一般的なお手入れとして清掃する程度で構いません。むしろ、金属のケースやブレスレッドを無理に磨き過ぎて、逆に価値を落としてしまわないように注意しましょう。
必須②|時計のパーツをなるべく初期の状況まで揃える
時計のパーツは、できるだけ初期の状況に戻しましょう。
買取業者は査定をする際に、オリジナルのパーツがそろっているかどうかを重視します。
逆に、初期パーツの欠品は大きな査定ダウンになるケースが多いため、要注意です。
腕の太さに合わせてブレスレットのコマを詰めた場合は、忘れずにコマも添えて査定に出してください。
必須③|付属品(保証書・箱)を揃える
付属品は、手元にあるものすべてを添えて査定に出すことをおすすめします。
その理由は、付属品は1点でも多く揃えた方が、より時計本体の信頼性を高めてくれるからです。
保証書をはじめ、取り扱い説明書や箱、小さなタグまですべてきれいに揃っている時計なら、業者も安心して買取できます。
その分、価格交渉の余地も大きくなるため、可能な限り付属品はすべて添えて出しましょう。
必須④|時計の相場を必ず調査をする
売りたい時計の相場価格を知っておくことは、買取交渉における最重要ポイントです。
適正な相場感なしには、買取業者が提示する金額を正しく判断できません。的はずれに高い買取価格を要求してしまうのも、業者の不信を買ってしまうため、得策ではありません。
適切な相場価格を把握したうえで、個体の状況に応じた価格交渉を行いましょう。
また、事前にオークションサイトをチェックしておくと、おおよその相場価格を把握できます。
査定を依頼する業者が店頭販売もしている場合は、近いモデルが店頭でいくらで販売されているかを確認するのも、非常に役に立ちます。
時計買取の交渉に臨む際の心構え
買取交渉に臨む際に、持っておきたい3つの心構えについて解説します。
時計買取の交渉に臨む際の心構え
- 心構え①|上から目線ではなく対等に臨む
- 心構え②|初見積りで即決しない
- 心構え③|1つの業者に固執しない
あせらず、心と時間に余裕を持って交渉に臨むことが、納得のいく買取価格につながります。
心構え①|上から目線ではなく対等に臨む
買取交渉の際は、上から目線の態度は避け、互いの立場を尊重し合った交渉にすることが大切です。
交渉が思い通りに進まなくても、感情的にならないよう心がけましょう。高額買取に固執しすぎて態度が悪くなると、かえって交渉に応じてくれなくなる場合もあります。
冷静さを保ち、分からないことがあれば率直に尋ねて、相手とのコミュニケーションを心がけることが、よい結果につながります。
心構え②|初見積りで即決しない
高額買取のためには、初見積りをその場で受け入れてはいけません。
最初から最高額の見積りを提示されることは、ほぼないと考えておきましょう。初回の見積りは、あくまでも交渉の出発点です。
その場で決断せず、判断材料のひとつとしていったん持ち帰ることをおすすめします。
心構え③|ひとつの業者に固執しない
相場感の把握とともに、買取交渉でとても重要なのは、ひとつの業者にこだわらずに、複数の業者に査定してもらうことです。
比べてみると、業者によって驚くほど見積り金額に差があるケースがわかります。
複数の見積りが揃ったら、最も高額な査定をしてくれた業者に最終決定のための再交渉をお願いしましょう。
その際には、最高値を付けてくれたことに感謝の意を伝えるとともに、その日のうちに決断することをおすすめします。なぜなら、時計などの貴金属の買取相場は、日々めまぐるしく変動するからです。
せっかく出してもらった好条件の買取金額が、市場の急激な動きによって数日で無効になる点に要注意です。
まとめ
業界に精通したプロ相手でも、しっかりした準備と行動力があれば、対等の価格交渉は十分可能です。
難しそうに見える専門知識でも、今はネットで必要十分な質と量を得られます。
時計の良し悪しを判別する自信がなくても、複数の業者の合い見積りで比較すれば、おおよその現状を把握できます。プロの業者相手でも気圧されることなく、堂々と渡り合って、納得の買取価格を手にして下さい。
本記事を参考にして、最高の金額で愛着のある時計とお別れできれば幸いです。