ロレックス・デイトナ（16523）の買取相場と価格推移｜コンビモデルは値上がりするのか？

2024.09.28

ロレックス・デイトナ（16523）はシリーズ初のコンビモデルです。

同時期に発表されたステンレスモデル（Ref.16520）と同じく、デイトナ初の自動巻きムーブメント搭載モデルとして、1988年から2000年にかけて製造されました。

高いスペックにより日常使いにも適しており、ステンレスモデルよりもゴージャスな雰囲気を纏うロレックス デイトナ コンビモデル（Ref.16523）。その買取相場や価格推移、今後の値上がり可能性について詳しく見ていきましょう。

ロレックスデイトナの買取相場と推移

下の表はロレックス・デイトナ・コンビモデル（16523）の1年間の買取相場をまとめたものです。

2023年9月から1年間、月ごとの最高値・最安値を掲載しています。

	最安値	最高値
2024年9月	205万円前月比：▲1.5％	212万円前月比：▲6.1％
2024年8月	208万円前月比：▲2.4％	225万円前月比：▲0.4％
2024年7月	213万円前月比：3.3％	226万円前月比：5.8％
2024年6月	206万円前月比：▲2.4％	213万円前月比：3.3％
2024年5月	211万円前月比：5.7％	220万円前月比：3.2％
2024年4月	199万円前月比：2.5％	213万円前月比：6.6％
2024年3月	194万円前月比：2.5％	199万円前月比：1.0％
2024年2月	189万円前月比：0.5％	197万円前月比：▲0.5％
2024年1月	188万円前月比：-％	198万円前月比：▲0.5％
2023年12月	188万円前月比：▲5.9％	199万円前月比：▲3.5％
2023年11月	199万円前月比：0.5％	206万円前月比：-％
2023年10月	198万円前月比：▲8.8％	206万円前月比：▲39.8％
2023年9月	225万円前月比：-％	289万円前月比：-％

2023年9月にピークを迎えた16523の買取価格は、2023年末から2024年にかけて一旦底値を打った後、緩やかに上昇したのち、下降傾向にあります。

ロレックス・デイトナ・コンビモデル（16523）の買取相場は、ロレックスの生産数や国内景気、海外情勢、円相場、金相場など、様々な要因に影響されます。

表からは2023年末から2024年にかけて一旦底値を打った後、緩やかに上昇したのち、下降傾向にあることが読み取れます。今後の動向は不透明ですが、16523の売却を検討しているのであれば、買取価格が大きく下落する前に売却することも選択肢の一つと言えるでしょう。

【文字盤別】デイトナ（16523）の買取相場

次の表は前型に当たる第3世代・デイトナ（6265）と、第4世代（コンビ・16523、ステンレス・16520）の違いをまとめたものですが、第4世代は現行モデルに近いスペックであるとわかります。

	第4世代		第3世代
Ref.	16523	16520	16265
ケース素材	イエローゴールド・ステンレス	ステンレス	ステンレス
ムーブメント	Cal.4030（自動巻き）ベースはゼニス・エルプリメロ		Cal.727（手巻き）ベースはバルジュー・Cal.72
風防	サファイアクリスタル		強化プラスチック
防水性能	100m		50m
ケースサイズ	40mm		37mm
リューズガード	あり		なし

コンビモデルのロレックス・デイトナ（16523）はステンレスモデル（16520）とくらべて、文字盤とインデックスのバリエーションが豊富です。ここからは流通数が比較的多い、3種類の文字盤とインデックスごとの買取相場について見ていきましょう。

文字盤①｜ホワイト／バー

ホワイト／バーとは、白の下地（ホワイトダイヤル）と棒状の目盛り（バーインデックス）を組み合わせた文字盤です。

ステンレスモデル（16520）ではブラックよりホワイトの方が人気だったころもありますが、コンビモデル（16523）の買取相場では、現在ブラックとホワイトの価格差はありません。

バーインデックスのかわりにダイヤモンドを8つ配したデイトナには、16523ではなく16523「G」のリファレンスが与えられています。

文字盤②｜ブラック／バー

ブラック／バーとは、黒の下地（ブラックダイヤル）と棒状の目盛り（バーインデックス）を組み合わせた文字盤で、買取相場はホワイト／バーと同じくらいです。

ブラック／バーにもインデックスにダイヤモンドを配したものがあり、そのリファレンスはホワイト／バーと同じ16523Gが割り当てられています。16523Gの買取相場は、16523よりも2～30万円くらい高くなると考えてください。

文字盤③｜シャンパンダイヤル／アラビアインデックス200

シャンパンダイヤル／アラビアインデックスとは、シャンパンゴールドの下地に、アラビア数字の目盛りを組み合わせた文字盤です。

買取相場は「ホワイト／バー」や「ブラック／バー」よりもやや低めです。したがって、おおよその買取価格の序列は

となります。

ちなみに下地には貝殻（シェル）、目盛りにダイヤモンドを配したデイトナには、16523「NG」のリファレンスが与えられています。買取相場は状態にもよりますが、16523よりも100万円前後高くなるでしょう。

ロレックスデイトナ16523と16520の相場比較

ロレックス・デイトナ・コンビ（16523）とステンレス（16520）の相場を比較すると、2024年9月で16523が200万円を少し上回るのに対して、16520は380万円前後で推移しています。

モデル	コンビ（16523）	ステンレス（16520）
2024年9月相場	200万円強	380万円前後
国内定価	140万円前後	50万円前後
補足	製造終了から20年以上経過	一時より落ち着いたが高値

これだけなら16523の買取相場がずいぶん安く見えますが、決してそうではありません。16523の国内定価が140万円前後だったことを踏まえると、十分高い買取相場だとわかりますし、製造終了から20年以上たった時計がこれほどの高値で売れるのは異例です。

買取相場が安く見えるのは16520と比較した場合だけ。一時よりずいぶん落ち着いたとはいえ、16520の買取価格はまだまだ異常な水準だと考えてください。ちなみに、ステンレス（16520）の国内定価は50万円前後でした。

なぜロレックスデイトナ16523が人気なのか

ロレックス・デイトナ・コンビ（16523）が人気なのは、華やかな雰囲気と割安感です。

理由①｜フォーマルな場が似合う華やかな雰囲気

18金の輝きがゴージャスな16523は、ステンレスモデル（16520）よりもフォーマルな場が似合う時計です。ちょっとしたパーティに出席する機会の多い方に、16523は人気です。

また若々しすぎるイメージの16520に抵抗を感じる方や、高額すぎる時計を嫌う方にも16523は支持されています。

理由②｜他のモデルと比べて割安感がある

あわせて16523の割安感も人気の理由です。16520の買取価格と同様に、販売価格もまだまだ異常な水準です。

16523は十分高価な時計にもかかわらず、16520と比較するとお得感がある不思議な存在で、割安感から人気となっています。16523は十分高価な時計にもかかわらず、16520と比較するとお得感がある不思議な存在で、割安感から人気となっています。

まとめ

ロレックス・デイトナ・コンビ（16523）の買取相場は2024年9月現在、最悪の状況を脱してはいますが下降気味です。値上がりを待っているうちに、昨年末の最安値を下回ることも起こりえます。

おすすめは、最高値で売り抜けることを考えるのではなく、適当と感じる価格で手放すことです。まずは、16523の買取相場を専門店の査定で確かめてください。

投稿者プロフィール

侍コンシェルジュ編集部

買取査定の常識を覆す、国内・海外50社以上を一括査定するプロフェッショナル集団。 「ホンモノ」の専門家が高級時計について情報発信しています。

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