ロレックスデイトナ(116520)の 買取相場と価格推移|値上がりの可能性を解説

Ref.116520は、ロレックスが自社開発した自動巻きムーブメントを搭載した初めてのデイトナです。記念すべきモデルであるとともに長きにわたって生産されていたことから、デイトナの「顔」として認識している人も多いでしょう。

このRef.116520はホワイト文字盤、ブラック文字盤のどちらも人気が高く、安定的な需要が続いているため、高価買取が期待できます。また、16年の製造期間中にマイナーチェンジを繰り返したことで、変化に富んだ個体が存在するのも魅力です。

本記事では、Ref.116520の買取相場と価格推移のほか、人気の理由をご紹介します。

▼この記事でわかること

  • ロレックスデイトナ(116520)の 買取相場と価格推移
  • 年式別でのロレックスデイトナ(116520)の 価格推移
  • ロレックスデイトナ(116520)が高値買取される理由
  • ロレックスデイトナ(116520)の買取で気をつけるべきポイント

ロレックスデイトナ(116520)の 買取相場

Ref.116520は、ロレックスのなかでも絶大な人気を誇る「コスモグラフデイトナ」の第5世代と呼ばれるモデルです。

画像出典:査定事例|侍コンシェルジュ

2016年に生産終了となっていますが、ベゼルやインダイアルなどに現行モデルとは異なる趣があるため需要が高く、価格は堅調な推移を見せています。腕時計市場は世界情勢などの影響を受けることから先行きは不透明ですが、個体によっては今後値上がりすることも考えられるでしょう。 

モデル①|ホワイト(白)【価格高騰中】

モデル2022年2023年2024年10月
Ref.116520 ホワイト(新品)294万円(新品・中古の平均値)297万円290万円
Ref.116520 ホワイト(中古)294万円(新品・中古の平均値)295万円265万円

ロレックスの歴代モデルにおいては、ホワイト文字盤(ホワイトダイアル)よりもブラック文字盤(ブラックダイヤル)に人気が集まるのが一般的です。

しかし、Ref.116520の後継モデルであるRef.116500LNはホワイト文字盤の人気が高いという逆転現象を見せました。この影響を受けてか、Ref.116520ホワイト文字盤の需要が高まり、価格もわずかに上昇傾向にありましたが、2024年10月にはやや下がっています。

清潔感や軽やかさを演出するカラーであることから使いやすいほか、一部の年式において見られるクリームホワイトに変色した文字盤の個体は非常に価値が高いとされています。

モデル②|ブラック(黒)

モデル2022年2023年2024年10月
Ref.116520 ブラック(新品)294万円(新品・中古の平均値)296万円270~290万円
Ref.116520 ブラック(中古)294万円(新品・中古の平均値)275万円250~290万円

ロレックス製品のこれまでの人気モデルのなかでも群を抜いて支持されているものの一つ、Ref.116520。特に、男性的で質実剛健な印象を高めたブラック文字盤は根強い人気です。シックな外観はもちろん、ロレックスの実用性と機能性の高さを表すモデルとして、価格も高値を維持しています。

ただ、近年はホワイト文字盤の人気も高くなっていることから、ブラック文字盤との差はやや小さくなる傾向にあります。また、需要が極端に減ることは考えにくいですが、やや値下がりを見せているケースもあるため、売りどきは慎重に見極める必要があるでしょう。

年式別でのロレックスデイトナ(116520)の 価格推移

コスモグラフデイトナ Ref.116520は、製造期間が長かったため、年式による個体差が買取価格にも影響しています。

2010年までのロレックスの製品は、シリアルナンバーから製造年を推定することができます(シリアルナンバーについてはロレックスが公式に発表しているものではありません)。

2000年~2004年に製造された「P/K/Y/F」のシリアルがついている個体のなかには、文字盤がクリーム色に経年変化したものが見られます。これはクリームダイアルもしくはアイボリーダイアルと呼ばれ、変色が美しいものは相場に100万円前後上乗せされるほど価値が上がっています。

日付金額(万円)
2017年4月135
2018年4月165
2019年4月185
2020年4月160
2020年12月200
2021年2月210

また、2007~2008年モデルである「Mシリアル」からバックルの仕様が変わったほか、ランダムシリアル期の2013年からは夜光塗料が変更になるなど、品質や使い勝手が向上しています。そのため、クリームダイアル以外のものに関しては年式が新しいものほど高値がつきやすいでしょう。

ロレックスデイトナ(116520)が高値買取される理由

ロレックスの数々のコレクションのうち、トップクラスの知名度、人気を誇るコスモグラフデイトナ。

なかでもRef.116520は、自社製ムーブメントを搭載した初めての自動巻きクロノグラフモデルです。手巻き時代はバルジュー社、自動巻きへと移行してからはゼニス社の「エルプリメロ」と、他社製ムーブメントを採用してきたコスモグラフデイトナにおける、記念すべきモデルと言えるでしょう。

ここでは、Ref.116520が高価買取される理由に迫ります。

理由①|ロレックスデイトナ=116520のイメージが強いから

Ref.116520は2000年~2016年まで製造されていたロングセラーモデルであることから、ロレックスファンのみならず、高級腕時計愛好家にとって「コスモグラフデイトナ=Ref.116520」というイメージは強いのではないでしょうか。

Ref.116520は、デイトナらしいオーソドックスさを備えたモデルと言っていいでしょう。 

理由②|デザインの好みで選ぶことができる

Ref.116520は16年という長期間にわたって生産されていたモデルのため、製造年代によって外観や機能に違いがあります。

前述したとおり、2000年代初頭に製造されたホワイト文字盤の一部はクリームダイアルまたはアイボリーダイアルと呼ばれ、珍重されています。経年によりクリーム色へと変化した文字盤の柔らかい印象が人気を博しているのです。

また、文字盤カラーのバリエーションもブラックとホワイトが揃っています。

このように、好みでデザインを選べるため、装いに合わせてコーディネートしやすいのも人気の秘密でしょう。

理由②|「ステンレスベゼル」の採用によるデザイン性の高さ

Ref.116520と後継モデルとの大きな違いはタキメーターベゼルです。Ref.116520がステンレススティール製のベゼルなのに対し、2016年から生産されたモデルRef.116500LNはベゼルとインダイアルがブラックとなっています(ロレックスオリジナルのセラミック「セラクロム」採用)。

コントラストが強く、タフな印象を与える外観へとチェンジしました。

Ref.116520はベゼルにステンレススティールを採用していることから洗練されたシャープな印象を保っており、視認性の良さと上品さ、デザイン性の高さを求める層から高く評価されています。

ロレックスデイトナ(116520)の買取で気をつけるべきポイント

Ref.116520は、現行のRef.126500から見ると2世代前のモデルでありながら今なお高い人気を維持しています。中古市場でも未使用品・中古問わず高値で取引されている状況です。

売却を検討している場合、買取査定に出す前にしっかり準備をしておくことが大切です。

できるだけ高値での売却を成功させるために気をつけたいポイントについて解説します。

視認性の良さと上品さ、デザイン性の高さを求める層から高く評価されています。

▼買取で気をつけるべきポイント

  • コツ①|修理清掃しても価格は変わらない
  • コツ②|時計のパーツをなるべく初期の状況まで揃える
  • コツ③|付属品(保証書・箱)を揃える

コツ①|修理清掃しても価格は変わらない

ロレックスをはじめとする高級腕時計には、オーバーホールやパーツ清掃などの定期的なメンテナンスが必要です。

 「買取を依頼する前にも修理や清掃サービスを受けたほうがいいのでは?」と考える方も少なくないでしょう。とくにステンレススティール製のベゼルを持つRef.116520は傷が目立ちやすいモデルです。

しかし、弊社・侍コンシェルジュでは査定前の修理や清掃をおすすめしていません。専門知識を持った鑑定士は腕時計の真贋や価値を適正に見極められるため、小傷や汚れといった多少のダメージが査定額に影響することはないためです。

まずはそのままの状態で査定をご依頼ください。

コツ②|時計のパーツをなるべく初期の状況まで揃える

買取の際は、腕時計のパーツを購入時に状態に近づけておくことをおすすめします。

Ref.116520のブレスレットはステンレススティールのオイスターブレスのため、手首のサイズに合わせてコマを抜いたり、場合によっては足したりしていることがあるでしょう。また、好みに応じてブレスレットを他社製のベルトに交換しているケースも考えられます。

このような場合は、コマを元通りにし、交換したベルトを純正品に戻しておくことが大切です。オリジナル要素ができるだけ多く残っていればいるほど、高価買取が望めます。余りコマは必ず保管するようにしてください。

コツ③|付属品(保証書・箱)を揃える

パーツなど、腕時計そのもののコンディションを整えたら、次は付属品の有無を確認しましょう。

特に国際保証書(ギャランティーカード)は、ロレックス社の製品であることと保証期間を証明する大切なものです。保証書が付属するかどうかで買取額が数万円以上も変わるケースも少なくありません。

また、取扱説明書やグリーン・タグ、内外箱など、購入時の付属品が揃っていれば査定時に添えるようにしてください。これら付属品がすべて揃ったロレックス製品は中古市場で「完品」と呼ばれ、高価買取が期待できます。 

まとめ

Ref.116520は、初めての自社製ムーブメントを搭載したデイトナとして、ロレックスの歴史に残る名モデルです。自動巻きクロノグラフ初号機であるRef.16520の面影を受け継ぎながらも、機能やルックスの面でさらなる改良が加えられ、生産終了後7年経った今も人気は健在です。現在の価格推移は横ばい状態ですが、今後、値上がりする可能性も否定できません。

Ref.116520の売却を検討している場合は、信頼できる買取業者を複数選び、査定額を比較検討することをおすすめします。

投稿者プロフィール

侍コンシェルジュ編集部
侍コンシェルジュ編集部
買取査定の常識を覆す、国内・海外50社以上を一括査定するプロフェッショナル集団。 「ホンモノ」の専門家が高級時計について情報発信しています。

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